特別利益の計上、特別損失の計上、連結業績の前期実績値との差異及び 剰余金の配当(無配)に関するお知らせ
2021年2月15日
Jトラスト株式会社
当社は、2020年12月期決算において、下記のとおり特別利益及び特別損失を計上する見込みとなりました。また、2020年9月23日にお知らせいたしましたとおり、2020年12月期の連結業績予想を未定としておりましたが、本日公表いたしました「2020年12月期 決算短信」において前期実績値との間に差異が生じましたので、下記のとおりお知らせいたします。また、2020年12月期の剰余金の配当につきまして無配とすることを決定いたしましたので、併せてお知らせいたします。記
1.個別決算における特別利益及び特別損失の計上について
当社は2020年12月期の個別決算において、当社の連結子会社であるJトラストカード株式会社(以下、「Jトラストカード」といいます。)を株式交換完全子会社、Nexus Bank株式会社(旧 SAMURAI&J PARTNERS株式会社、以下「Nexus Bank」といいます。)を株式交換完全親会社とする株式交換を実施したことにより発生した関係会社株式交換益17,141百万円を特別利益に、当社が保有する関係会社株式のうち、実質価額が著しく下落した子会社株式等について減損処理を実施したことにより発生した関係会社株式評価損14,881百万円及び債務超過の関係会社に対して関係会社事業損失引当金繰入額13,780百万円を特別損失に計上することといたしました。 なお、関係会社株式評価損については、TA資産管理貸付株式会社(以下、「TA資産管理貸付」といいます。)の株式に係る評価損も含まれておりますが、今回の減損処理の過程において、2020年3月12日付けで公表いたしました「連結子会社からの剰余金の配当に関するお知らせ」でお知らせいたしました同社からの配当金については受取配当金として営業収益に計上しないことが適切とされたため、同社の株式簿価から減額したうえで関係会社株式評価損を計上しております。 当該特別利益及び特別損失は、当社単体業績のみに計上され、当社連結業績への影響はありません。2.連結決算における金融収益及びその他の費用の計上について
当社は2020年12月期の連結決算において、当社の連結子会社であるJトラストカードの株式交換に当たり取得したNexus BankのA種優先株式の評価益などにより投資有価証券評価益1,890百万円を金融収益に計上することといたしました。また、TA資産管理貸付の今後の事業計画及び回収可能性を検討した結果、のれんの減損損失514百万円をその他の費用に計上することといたしました。3.通期連結業績数値と前期実績値との差異
営業収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する 当期利益 | 基本的1株当たり 当期利益 | |
前期実績(A) | 百万円 24,728 | 百万円 △5,130 | 百万円 △5,526 | 百万円 △3,260 | 円 銭 △30.80 |
当期実績(B) | 32,652 | △4,752 | △2,978 | △5,342 | △50.46 |
増減額(B-A) | - | - | - | - | |
増減率(%) | - | - | - | - |
4.差異の理由
営業収益につきましては、前期9ヶ月の実績に対し、当期12ヶ月の実績であることに加えて、東南アジア金融事業における銀行業の利息収益が増加したこと等により32,652百万円、営業損失につきましては、TA資産管理貸付に係るのれんの減損損失514百万円をその他の費用に計上したものの4,752百万円と前期実績を上回りました。また、税引前損失につきましても、Jトラストカードの株式交換に当たり取得したNexus BankのA種優先株式の評価益などにより投資有価証券評価益を1,890百万円計上したこと等により2,978百万円と前期実績を上回りました。 しかしながら、親会社の所有者に帰属する当期損失は、Nexus Bank株式に係る繰延税金負債の計上により6,529百万円、JT貯蓄銀行株式会社の株式譲渡に係る繰延税金資産の計上により△315百万円の繰延税金費用をそれぞれ計上したこと等により法人所得税費用を7,145百万円計上したことや、非継続事業からの当期利益に乃木坂46合同会社に係る持分法による投資利益を2,279百万円、株式交換によりキーノート株式会社(現 株式会社グローベルス)に係る支配の喪失による利得を237百万円、株式交換によりJトラストカード及びJT親愛貯蓄銀行株式会社に係る支配の喪失による損失を1,350百万円、株式譲渡により株式会社KeyHolder(以下、「キーホルダー」といいます。)及び傘下の子会社に係る支配の喪失による損失を253百万円、キーホルダーにおける投資有価証券等の評価損を537百万円計上したことなど一時的な要因が重なったことが大きく影響し5,342百万円と前期実績を下回ることとなりました。5.剰余金の配当の内容
年間配当 | |||
基準日 | 第2四半期末 | 期末 | 合計 |
前回予想 (2020年2月13日発表) | 0.00円 | 1.00円 | 1.00円 |
今回修正 | 0.00円 | 0.00円 | |
当期実績 | 0.00円 | ||
前期実績 (2019年12月期) | 0.00円 | 1.00円 | 1.00円 |
6.無配の理由
当社は、株主各位に対する適正な利益還元を経営の最重要施策のひとつとして認識し、将来の経営環境や業界動向を総合的に勘案しながら、積極的な利益還元を図ることを基本方針としております。 しかしながら、当期の個別決算において大幅な赤字を計上したことから利益剰余金がマイナスの状態となり分配可能な額の確保が困難となったことから、これまで1円00銭としておりました当期の1株当たりの期末配当金予想を誠に遺憾ながら無配とさせていただきます。 なお、本日付けで公表いたしました「資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分に関するお知らせ」のとおり、会社法第447条第1項及び第448条第1項の規定に基づき、資本金及び資本準備金の額を減少しその全額をその他資本剰余金に振り替えるとともに、会社法第452条に基づき、増加後のその他資本剰余金の一部を繰越利益剰余金に振り替え、欠損の填補に充当する予定であり、今後は安定的かつ継続的な配当を実施できるように努めてまいります。 株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。以 上
本件に関するお問い合わせ先
Jトラスト株式会社 広報・IR担当